
機械商社ってきつい仕事のイメージがあるけど実際どうなんだろう?機械商社で身に付くスキルはあるのかな?
このような疑問に対して、現役の工作機械商社の営業マンである僕が詳しく解説します!
機械商社に就職や転職を考えている方や、現在機械商社に勤めている方で転職を考えている方の参考になれば幸いです。
機械商社の仕事について
機械商社は、製造業の現場に必要な工作機械・工具・部品などを取り扱い、メーカーとユーザー(工場・企業など)をつなぐ役割を担います。機械商社の仕事が「きつい」と言われる理由、やりがい、身につくスキルについて詳しく解説します。
機械商社の仕事内容
機械商社の主な業務は以下の通りです。
(1) 営業(ルート営業・新規営業)
- ルート営業: 既存の取引先(製造業の企業)に対し、定期訪問し、必要な機械や部品の提案・納品を行う。
- 新規営業: まだ取引のない企業にアプローチし、新しい商談を作る。
- 見積もり作成・価格交渉: 顧客の要望に合わせてメーカーと交渉し、最適な価格や納期を決める。
- 納品・アフターフォロー: 機械の納品や、トラブル対応を行う。
(2) 仕入れ・メーカーとの交渉
- 取り扱う機械や工具をメーカーから仕入れ、在庫管理や価格交渉を行う。
- 新しい製品の情報を仕入れ、顧客に提案。
(3) 受発注・物流管理
- 顧客からの注文を受け、メーカーへの発注を行う。
- 納期管理や、物流の手配。
(4) 技術サポート
- 機械の仕様説明や、簡単なトラブル対応。
- メーカーの技術担当と連携し、顧客の要望に合わせた提案を行う。
機械商社の仕事はきつい?
機械商社の仕事が「きつい」と言われる理由には、以下のようなものがあります。
(1) 取引先との対応が大変
- 製造業の現場は納期や品質にシビアで、急な対応を求められることが多い。
- 納期トラブルや機械の不具合が発生した際、迅速な対応が求められる。
(2) 専門知識が必要
- 取り扱う製品が多く、機械や加工の知識が必要。
- 顧客やメーカーとの商談で、技術的な理解が求められる。
(3) 体力的にハードな面も
- 工場へ直接訪問することが多く、移動が多い。
- 重い機械や部品を扱うこともあり、力仕事が伴うことも。
(4) 価格競争やノルマのプレッシャー
- 同業他社との競争があり、価格交渉が厳しいこともある。
- 営業職の場合、売上目標やノルマが設定されることが多い。
やりがいを感じるポイント
一方で、機械商社の仕事には大きなやりがいもあります。
(1) ものづくりを支える重要な役割
- 自分が提案した機械や部品が使われて、実際に製品が作られる。
- 自動車、航空機、半導体など、様々な業界の生産を支える仕事。
(2) 顧客との信頼関係が築ける
- 長年付き合う取引先が多く、「○○さんに頼めば安心」と言われると嬉しい。
- 顧客の課題を解決し、感謝されることが多い。
(3) 専門知識が身につき、成長できる
- 機械や加工に関する知識が増え、技術営業としてのスキルが向上する。
- メーカー・ユーザー両方と関わるため、広い業界知識が得られる。
(4) 大きな案件に関われる
- 高額な工作機械や設備投資の案件を扱うこともあり、契約が決まった時の達成感が大きい。
- 自分の提案で顧客の生産性が向上したとき、大きなやりがいを感じる。
4. 機械商社で身につくスキル
機械商社で働くことで、以下のようなスキルが身につきます。
(1) 機械・加工技術の知識
- 旋盤、フライス盤、マシニングセンタなどの工作機械の知識。
- 切削、研削、放電加工などの加工方法の理解。
- 機械部品や工具の選定能力。
(2) 営業スキル(提案力・交渉力)
- 顧客の課題をヒアリングし、最適な製品を提案する力。
- メーカーと顧客の間で価格や納期を調整する交渉力。
(3) 問題解決力
- 納期遅延や機械トラブルなど、様々な問題に対応する力。
- 顧客の要望に対し、最適な解決策を考える力。
(4) 人脈・ネットワーク
- メーカーや取引先との関係構築により、業界内での人脈が広がる。
- 幅広い企業と関わるため、将来的に転職やキャリアアップにも役立つ。
まとめ
✅ 機械商社の仕事はきつい面もあるが、やりがいも大きい!
✅ 専門知識・営業力・問題解決力が身につくため、成長できる環境!
✅ ものづくりを支える重要な役割を担い、顧客との信頼関係を築ける!
機械商社は、製造業に関わる仕事の中でも、技術とビジネスの両方を学べる貴重な職種です。
大変な部分もありますが、スキルを磨けば長く活躍できる仕事です。
僕は工場のオペレーターから機械商社の営業マンに異業種の転職をしましたが、確かにキツイ面もありますが、やりがいは非常に大きいと感じています。加えて、成長出来る良い環境に居ると感じているので転職するつもりはないですが、他でもやっていけそうなスキルが少しは身に付いたのかなと自負しています。
提案力、交渉力、問題解決力はどこでも必要なスキルなので、ずっと磨いていきたいですね!
それでは、また!
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